「きみ、うちでパソコン得意な方だから、社内のDX担当お願いね」
なんて上司からかる~く言われて、担当することになってしまったあなた。
DX=デラックス、ではなくて、デジタルトランスフォーメーションの略、ということくらいなら知っている。世の中の流れ的にもやったほうがよさそうなものだと思うけれど、かといって何をしていいのか分からない…。
仕事の丸投げ、困りますよね…。
この記事を読めば以下のことが分かります。
- DX担当としてやらないようにしたいこと3つ
まさに冒頭のようなセリフを言われてDX担当に抜擢されてしまった私から、DXを始めるのに押さえておきたいポイントと、これだけはやめておけ3選をお伝えします!
DXってそもそも何? 何をしたらいいの?
経済産業省では以下のように定義しています。
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dgc/dgc2.pdf
ちょっと何言ってるかよくわからない…。
簡単に言うと
- デジタル技術の力を使って、利用者のニーズに合った商品やサービスを作りましょう
- 仕事のやり方を変えて、他の会社との競争で有利になれるようにしていきましょう
ということです。
人手不足の中、AIの登場により、機械に任せられる仕事の範囲は前よりもずっと広がっています。
あなたの仕事の中で、機械にできることは機械に任せると、あなた自身は浮いた時間を他社に負けない製品やサービスを作り出すことに集中できるようになるのです。
じゃあ具体的に何をすればいいの? ってなると思うんですけど、今回はその前に!
DXこれだけはやめておけ3選をお伝えします。
なぜやめておいたことがいいほうをやることの前にお伝えするかと言うと、やりがち、そして遠回りだからです。
ビジネスには1分1秒が大事! あなたの時間を無駄にしない為にも、やらないほうがいいことを頭に入れておきましょう。
DXこれだけはやめておけ3選
紙の書類をスキャンしない
作成した書類をスキャンしてPDF化。データ化したぞドヤァ!
そのドヤ顔、残念ですが間違ったDXあるあるの典型です。
わざわざ紙を印刷してからスキャンするのであれば、紙の節約にはなりません。
作業的にもファイリングするかスキャンするかの違いくらいしかないので、スキャンめんどくさい勢には不評しかありません。
印刷しなければならない作業(ハンコ作業など)があるなら、それをデータ上でできるようにしてこそDX。
その仕事がデジタルに置き換えただけなのか、デジタル技術を使って便利になっているのか。
そこを間違えると、なんちゃってDXになりがちです(経験者は語る)
安易な外注
「何か便利そうなシステム入れておけば解決かな?」
その気持ち、痛いほど分かるんですが、ちょっと待ってください。
あなたの会社に必要な機能がもれなく入っていて、かつ会社にいる人みんなが使いこなせる…のであれば問題ありませんが、だいたい余計な機能がついていたりかゆいところに手が届かないことが多いです。
導入するなら、どんな仕事をどういうふうに変えたいのか、しっかりイメージしておくことが大事です。
やっている業務にどんなことがあるのか細かく洗い出すのもおすすめ。
余談ですがパッケージシステムはだいたいお高いので上司の説得という大仕事も…待っています…。
自分のものさしではからない
あなたがDX担当に選ばれたのは、社内でもITに強いから…。ということが理由のひとつであれば、社内には逆にITに強くない人もいるはずです。
もちろん仕事なので、やってもらわないといけないというのはあるのですが、せっかくならたくさんの人にDX化してよかった! って思ってもらいたいですよね。
デジタルにおっくうになってしまいがちな人が便利だな、新しいやり方でやってもいいかなって思ってもらえるように、そんな人たちの目線に立つことも忘れないようにしましょう!
DXって何をしたらいい? でもこれから絶対に必要なこと!
いかがでしたか? DXは、業務のやり方にメスを入れることでもあります。
その業務をやっているのは”人”であるだけに、簡単に受け入れてもらえないこともありますが、正しくやれば、やってよかった! となるはずです。
この先の社会を考えるに、機械に頼った効率化は避けて通れません。
人手不足だけど仕事量は変わらないし、めんどくさい作業が目の前にただただ積みあがっていく毎日…。
そんな現状を変えて、あなたやあなたの会社がよりよい仕事ができるようになるのがDXです。
私もまだまだ道半ばではありますが、よかった! と言ってもらえるDXができるように、一緒に頑張りましょう!